銀座泰三

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS 京都の花街 その8

<<   作成日時 : 2006/06/04 16:44   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 6

ずっと京都の花街の特徴などを書いてきましたが、それでは最後にそういうところへ行って舞妓、芸妓(げいこ)に会いたいとか、お茶屋遊びをしたいとか、どうすれば良いか書いて見ましょう。
ただまず花街のルールというものを知っておいたほうが良いので、そのことに触れてみましょう。
別に今は遊廓でもないし、社交場ですので、女の人でも遊びにいく人はいます。
ですから基本的には誰でもいけるのですが、色々とルールがあるのは当然です。

一回きりで行くのか、客として通うのかによっては違いますが、まあとりあえず花街の遊び方の基本を書いてみましょう。

東京などはまたシステムが違うので、東京の花街によく通っていても、京都では通じないことがたくさんあります。

花街でお商売をしているところは、料理屋、飲み屋は別にして、お茶屋と置屋です。

置屋というのはその名の通り舞妓、あるいは一本立ちしていない若い芸妓などが寝泊りするところです。
京都で舞妓になると、どこかの置屋の所属になり、一本立ちして独立するまでの何年間をそこで過ごすことになります。まあ平たく言うと住み込みの従業員でしょうか。

ちょっと余談ですが、舞妓は中学卒業以上が条件ですし、中には高校を卒業してから舞妓になる者もいます。
衣食住はその置屋が面倒見てくれますが、自分の稼いだものは基本的にはその置屋が取ります。お客さんからの直接のご祝儀などは別ですが、基本的には無給です。

また話がそれますが、京都では舞妓や芸妓のサービス料を花代、あるいは線香代と称します。
東京では玉代(ぎょくだい)といいます。女性そのものを玉(たま)という言い方をしますので、東京の言い方は分からないでもないのですが、京都ではなぜそう呼ぶのでしょうか。

色々な説があるのですが、ある本に書いて会ったことがもっともそれらしいのでご紹介しますと、
その昔、戦国時代ある武将の愛妾が、その武将が殺されて食えなくなり、落ち延びたのですが、食うに困り、ついに春をひさぐこととなりました。その女性はプライドもありますので、その武将の霊を弔うため、墓に捧げる花を買うお金を下さいと言って、結局売春したのだそうです。線香代も同じ意味で、墓に参るための線香代を稼ぐと言う理由をつけたと言うことです。
花代の数え方は一本、二本と数えるのはそういうところからきていますし、その単位時間は線香の燃え尽きる時間(大体45分ほど)とされています。

まあ納得できるような説明でなるほどと私も思っております。
笑い話ですが、東京のお客さんが、あまり京都のそういう花街のことを知らなくて、京都の宴会で会った芸妓が、今度踊りの会を見に東京に行くと言ったら、その人がそれじゃ昼飯でもご馳走しようかとことになり、いついつの何時にどこどこでという話になったのですが、その芸妓が、「お花つけとくれやすか」といったそうです。その遊びなれない客は分かったよと言って、
当日新幹線のホームに秘書に花束を持たせたそうです。
これは本当にあった話ですが、東京と京都の花代、玉代のシステムの違いから来る誤解から生じたことです。
京都では舞妓や芸妓が仕事として置屋を一歩出たら、タクシーのメーターと同じで基本的には帰るまで誰かがその花代を払うことになります。

ですから宴会が終わってどこかスナックでも舞妓を連れて行けば、当然その客がその間の花代を払うのです。
ところが東京ではその宴会で玉代は一端切れてしまいます。ですからそのあとどこかに一緒に飲みに行くかどうかはその芸者(芸妓と呼ぶのは京都だけです)の好き勝手なのです。
玉代はつきませんから、東京のお客さんはいつもポチ袋を持ってご祝儀を直接あげるのです。

まあ最近はそういう粋な人もほとんどいないようですが、たとえば街でばったり会ってお茶を飲んでも、まさか玉代を取られるようなことはありません。
ところが京都でうっかり声でもかけようものなら、まあ芸妓にも寄りますが、花代があとから請求が来たりするのです。
ですから東京に遊びに来るというのにうっかり声をかけてまさか花代がいるということを知らなかったのです。
まあそのように京都は独特の花街のルールがありますし、知ったかぶりをすると馬鹿にされます。
どんなに金が有ろうがいきなりお茶屋に行っても断られるだけです。
これも本当の話ですが、祇園の「一力」というお茶屋の玄関で、札束を積んでこれで遊ばせろとごねた馬鹿がいたそうですが、絶対揚げてくれません。
ちょっとまた長くなったのでそれではどうすれば上手に京都で遊べるのか、次回にしましょう。

設定テーマ

注目テーマ 一覧

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
お久しぶりです。
前のコメントの返事が返せずに申し訳ありませんでした。
ホームページ見させていただきました。凄く素敵なお着物ですね。
中でも、「振袖 絞りに総刺繍慶長模様」のお着物は本当に美しいと
思いました。私もこんな素敵な着物を着られるように努力しなければと思いました。
この頃暑くなってきて、遊びに行くとよく、浴衣が並んでいる店が多くなってきました。でもそこに並んでいる浴衣は、値段の安い中国産ばかりで、日本産を探すほうがとても困難です。
正直、デパートにでも行かないとないのではないかと思います。
本物の着物をもっとたくさん見て、勉強して、素敵な着物にであえるようにしたいと思いました。
今回は(いつもそうなんですが…)文章がばらばらですいませんでした…。
それと少し質問があるのですが、結婚式に振袖を着て、出席している女性を見ました。結婚式に振袖って派手すぎるきがするのですが、良いのでしょうか?長々とすいません…。
もも
2006/07/01 22:29
すいません!上の文が「京の花街 その8」と関係のない
文章なのに、書き込んでいました…。
次からは、もっと考えて書き込みをさせていただこうと思います…。
本当にすいませんでした。
もも
2006/07/01 22:33
はじめまして。興味深いブログで、花街のことズーっと遡って拝見しました。こういうことってガイドブックに書いてありませんし、なまじ地元で聞いても教えてもらえることではないので、大変参考になりました。とはいっても先立つものがありませんので、知識に留まりそうですが・・DEEPな京都のこといろいろ教えて下さい。ビジネス(商売)でも独特だと同僚が申しておりますし、とても興味あります。
kanakana
2006/07/02 11:30
kanakanaさんへ
確かにこういう話は知る人さえ知っていればいいというようなものですし、京都人としてはおっせかいな話かもしれません。
実際に花代を払ってきた人しか分からないということでしょう。
ちょっと忙しくて次号を書いていませんが、どうすれば普通の人でも芸妓や舞妓に会えるのかという話を書くつもりでいますが、別にある意味特殊な世界でもないのですよ。今の舞妓なんてOLみたいなものです。ただちょっと勘違いしてお高くとまる馬鹿もいますが、まあいわば高級和風ホステスみたいなもので、昔に比べればはるかにレベルは下がってしまいました。花街も正しい情報発信をしないものだから、相変わらず遊廓モドキの誤解を受けたりするのです。私が店を銀座に直接開いているのも、きもの文化だけでなく、京都の卑しい手は日本の文化について正しく、特に若い世代に発信し、啓蒙することを主眼としています。
色々お聞きになりたいことが有れば私のホームページから入ってきてください。知る売る限りのことで貴女のお役に立てることはいつでもお教えできると思います。http://www.taizou.jpです。
銀座泰三
2006/07/03 14:16
モモさんへ
キモノのことについてもご質問はいつでもお受けしますが、出来れば私のホームページから来てください。
唯一つだけお答えしますが、世界中の衣裳にはそれなりにTPOがあります。きものはその中でも品種も多くその際たるものです。若い女性のきものは、振袖が第一礼装ですので、フォーマルな場所に着ていくのが正しく、その意味で結婚式にきて行くのは当然です。小紋など着ていけば笑われます。こうしたことは誰かが啓蒙していかねばなりませんが、誰もきちんと教えてくれないということはとても由々しきことです。
もう少し詳しくお教えしますので、メールを頂ければと思います。
銀座泰三
2006/07/03 14:24
カナカナさん
ごめんなさい。知り売るではなく知り得るでした。知識を金に替えようとは思いません(笑)のでいつでも気楽に色々お尋ね下さい。
銀座泰三
2006/07/03 14:34

コメントする help

ニックネーム
本 文
京都の花街 その8 銀座泰三/BIGLOBEウェブリブログ