銀座泰三

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help リーダーに追加 RSS これはやばいぞ和装業界

<<   作成日時 : 2008/05/28 17:29   >>

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今月はきもの業界本当に静かです。
業界で上場しているところの決算も次々発表になっていますが、とんでもない赤字のところが多く、先行きが心配です。当面はリストラに走るので、また売り上げも下がります。

友禅の仕事が少ないということは書きましたが、西陣も輪をかけて減産中です。

西陣のメーカーで、本当に西陣の中で織っているところは実はわずかで、大半は出機です。
その一番量的に多かったのが、丹後なのですが、どうもその生産は一時の1割だそうで、9割の機が止まっています。また動いていても夫婦で10万円くらいにかならないというところも多く、コンビニにアルバイトに出ている方がまだましというような状況です。

織機の手配は丹後にさせているので、そのローンやリース料を払っているところは、大変です。
京丹後市が全国一の自殺率というのはこういうところにも原因が有ります。
余った台を、現在ドンドン分解して廃棄しています。
鉄のスクラップが以前より良い値で売れるので、そうしてしまいます。

廃棄したらもう二度とつくれませんし、このまま生産が落ちたままということになります。

西陣の業者にも本当にものづくりに命をかけて、真剣にいい物を作っているところもありますが、丹後で多くの生産をさせていたところはどちらかというと値ごろの、高級ではない帯ですから、今の市況で数が売れなくなると、一番応えますし、織っている人のことも考えずさっさと引き上げてしまいます。そして廃業するのです。

昨年2年だけで100軒ほどのメーカーがなくなりましたが、今年もまだ続いているようです。

織機の数がどんどん減るのですから、もう二度とかつてのような数量が織れることも無く、確実に市場から序々に
物がなくなっていくことは必至です。

まあ残りものやリサイクル品がまだまだ山のように動いているだけに、友禅も同じですが、新しい良いものの生産は減る一方となります。

問屋も売り上げが総じてかなり落ちていますが、きもの業界の最悪の癖で、仕入先に金をまともに払わないで延命しているところも多く、非常に危ない状況となって来ました。

はたしてどこまで市場が落ちていくのか、どれほどの人がこの業界で残って物を作り続けていけるのか、事態は深刻になってまいりましたね。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
まさしく正念場に差し掛かってきたようですね。
市場の底打ち感はまだ全くありません。
原材料費はまだまだ上がるでしょうから、機屋の廃業はさらに拍車をかけるでしょう。川上からの川下への連鎖倒産もあるかもしれません。
どうしたら、頑張る人たちをノアの箱船に乗せられるか?
私は取引の正常化がその第一歩だと思います。
良い物を作って、購買に繋がっても、お金が入らない、そんな狂った業界、人が寄りつかなくて当然です。頑張る人、才能のある人が、きちんと対価をを得られる、そういう普通の業界にしなくてはならないと思います。
もずや
2008/05/28 19:57
正にそのとおりです。当たり前のことが当たり前に出来ることからやりなおさないと、再生は不可能です。


銀座泰三
2008/05/28 21:30
はじめまして。
私は東京で日本刺繍の仕事をしております、30代の職人です。
一応、代々続く家業ではあるのですが、泰三様やコメントをお書きになっている皆様のご意見の通り、実情はとても厳しいです。
今まで何度もうだめかな?と思ったかわかりません。
それでも続けたいと思うのは、言葉では上手く言えないのですが、修業から得た大切なもの、先祖から受け継いだ職人としての心が誇りとしてあるからなのだと思います。
評価があまりに低いときには、最後の砦であるその誇りさえも失いかけてしまうのですが・・。
今回泰三様のブログを読ませて頂くきっかけとなりましたのは、「ベトナム刺繍」についての情報を得ようと検索していましたからです。
2007年12月4日の記事に共感しつつ大変興味深く読ませて頂きました。私も自分の技術を伝達してみたいと思いました。
ブログにコメントをするのが初めてで、こちらの記事の方へ前の記事に関することを書いて良いものか迷いましたが、間違っていたらすみません。
話が飛んでしまって失礼致しました。
これからも頑張って下さい。






菊華
2008/05/29 22:54
菊華様

コメント有難うございます。
おっしゃっている現実は良く理解しております。
京都でもまったく同じです。
でも職人さんたちのプライドや見識のおかげで何とか生産が維持されています。ただ現実には本当に収入も少なく、特に貴方のようなお若い人にとっては将来を考えるととても不安でもあるし、申し訳ないことだと思います。
いい仕事をする人ほど仕事が少ないという矛盾は、流通業者の見識によるところが大きく、もちろん販売数が極端に落ち込んできたということも事実ではあっても、販売額から逆算したものづくりというのでは、技のある人に仕事が出せないという事態を生んでしまいました。

消費者に本物の技を正しく伝えることの出来ない業者が山の様にいる現状をどう打破するかが、そうしたものづくりが続けていけるかどうかの鍵なのだろうと私は思っております。

一度銀座の店に私がいるときにどんなお仕事をされているのかお持ちになってみてください。
銀座泰三
2008/05/30 11:37

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