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先日銀座のお客様お二人が京都観光に来られると言うので、たまたま私もおりましたから、いくつかの手描き友禅の職人さんの仕事を見ていただきました。そして梅垣君にお願いして、実際に帯を織るところにもお連れしました。 夜にはそのお客様はおキモノをお召しになって、京都の夜を散策され、私の知る祇園のお茶屋さんのホームバーで色々と京都の話を致しましたが、思い出にしてただければと思っております。 こういう形の京都観光も意義あることだろうと思います。 最近京都に来られたときに、どこかお薦めの良いところ有りますかと良く聞かれるのですが、実に答えにくいのです。 何を求めておられるのか分からないと言うことも有りますが、京都という街をなぜ訪れるのかと言うことを考えると、 もっと興味深い観光がいくらでも出来るのです。 京都という街は日本の歴史そのままで、培われた文化に触れることは日本人の琴線に触れるから何度も来られるのでしょう。年間4500万人とも言われる観光客数は、単独の街ではダントツの1位です。 もちろん京都観光初心者が一番多く、二条城、金閣寺、清水寺というコースを回る人が多いでしょう。まあ春の桜のシーズンや、秋の紅葉のときは確かに京都は美しく、それを素直に愛でるという観光もそれはそれで良いのですが、何度も京都においでになるようになれば、もう少し踏み込んだ見方をすれば、もっと京都という街を良く理解し楽しむことが出来ると思います。 たとえば二条城が歴史上どういう重要な役割を果たしたか、 金閣寺は臨済宗相国寺の末寺で、本当は鹿苑院という足利義満の別荘で、その裏の山に夏に白い衣をかぶせて雪にみたてて楽しんだからそのあたりを衣笠と呼ぶとか、 清水寺はもともと奈良の興福寺の支配下にあり、南都六宗の一つ、法相宗の寺だったのが、前管長の大西良慶氏のときに北法相宗として独立しているとか、 要するに色々な歴史や、その寺や神社の成り立ちなどを事前に予習されてくれば、その寺の寺宝なども含め、その場にいることの喜びや価値が日本人としてもっと増すことでしょう。 京都の文化は、ご存知のように宮中や公家のなしたもの、各仏教宗派が作り出したものが大きいので、そのことを勉強されれば、観光の仕方もバリエーションが増えるでしょう。 例えば、今回は京都五山めぐりをしてみようとか、枯山水の庭園めぐりや貴族趣味の回遊式の名園を見てみようとか、名障壁画を見て回ろうとか、つまり何かテーマを持って見て見ようというような観光をされれば京都は本当に尽きることなく魅力ある街でしょう。 もちろん京料理やお菓子の食べ歩きなども楽しいものです。 夜も今では花街の中でも、一見でも入れるようなお洒落なバーなどもあり、色々な楽しみ方が有ります。 しかし基本的には和文化に触れると言うことであり、先人が築き上げた秀逸な日本文化をより理解していただくこと、それをどう守るかと言うような思想を育んで頂ければと個人的には思っております。 京都の平安神宮のそばに「みやこめっせ」と言う市の施設がありますが、この地下に、京都の伝統産業を紹介する 京都伝統産業ふれあい館という施設があります。 ここを訪れられると、京都という街が如何に多くの和文化の基であり、今も多くの物を生み出していることがお分かりいただけます。 そしてほとんどのものが職人さんによる手作りです。 でもそのもの作りが、この10年以内に非常に危機的状況を向かえるものがあるということも事実です。 京都をより深くお知りになることで、そうしたものづくり文化に対する危機感を共有していただくと、我々物作りをしている者としてはありがたいと思います。 それが和文化を守ろうと言うコンシェンシャスを共有されれば理想なのですが、少しハードルが高いでしょうかね。 京都のことで何かお尋ねになりたいことがあれば遠慮なくお聞きください。市役所の観光局の役人よりは良く知っているでしょうから。 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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11月に2泊3日で京都を訪れます。 |
家鴨 2008/07/02 06:50 |
家鴨様 |
銀座泰三 2008/07/02 10:37 |
今頃、失礼いたします。 |
ムラ 2008/07/16 16:33 |
お役に立てて光栄です。 |
銀座泰三 2008/07/16 20:16 |
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