銀座泰三

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help リーダーに追加 RSS いつになったら眼が覚めるのか

<<   作成日時 : 2008/07/10 14:24   >>

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親知らずを抜いて、かなり腫れておりますが、まあ大したことはなさそうです。ご心配いただいて有難うございました。
ですがまた歯が痛むようなニュースがありました。

今日の朝刊に書かれていますが、通販業者で東証一部上場のベルーナが主に呉服の展示会商法に問題があり、6ヶ月間の展示会開催を禁止されたそうです。

この会社は、埼玉県のもともと印鑑の訪問販売から身を起こした今の社長が一代で築き上げたものですから、その前身から見ても胡散臭い商いなどなんとも思っていないのだろうと思います。
客を騙してでも売れ売れという、まあコンプライアンスなどゼロの下品な会社の一つということでしょう。

実は大分前から消費者からのクレームも多発し、経産省からの指導もあったようです。実際売り上げも落ちていたようですが、相変わらず反省が無いというのか、上場企業でもあり、見せしめという側面も有ったと思います。

今後は本体への風評もがた落ちとなるでしょうし、続発するであろう訴訟もあって、会社そのものの存立に関わるかもしれません。

通販業者の強みは、どこにどんな客がいるかという膨大な個人情報を持っていることです。
ですからその名簿を有効に使って、お金のあるだろうという人を抽出して展示会へ勧誘するのです。
他の通販業者でも同じようなことをして、同じようにひどい売り方をして叩かれて、大幅に呉服販売部門のリストラをしています。

そういう例があるにもかかわらず、ベルーナは2年前に倒産した「たけうち」の社員をかなり採用していましたし、昨年度は全国でなんと370回も開催していたというのですから尋常ではありません。

その連中がまた同じような、催眠商法や監禁商法をするのは目に見えており、超成果主義での採用だと思われますから、たけうちの二の前になることは分かりきったことです。

ローン販売規制が強化された分、販売単価が下がり、それが展示会の開催回数を増やしたのかもしれませんが、
どちらにしろ経営者の姿勢の問題であることは確かです。

有名な作家さんのものだからキャンセルが出来ないなどという言い草もふざけていますが、そのことを消費者センターのようなところに訴えても、自己責任のような言われ方をしたというのも問題です。そういうところの所員の中にも法律知識のない、かなりレベルが低い連中がいるということでしょう。

しかしいつも私は言うのですが、こういう業者がなりたつのは、そこへ卸す輩がいるからでしょう。
こういう店外催事には必ず、問屋が付いていきますから、どんな販売をしているかは間近に見ているはずです。

また値引き交渉なども有るので、担当の社員が常駐しているのです。
もちろんすべてがひどい売り方をしてという訳ではないとは言うものの、場合によってはその社員も一緒になって販売しているでしょう。

悪質な販売にその社員も加担しているとしたら、その問屋の社員教育にも大きな問題があります。

ですから評判の悪い業者に卸すということは、自らの風評も貶めるのですから、自社での売り上げのシェアが大きいのなら、その会社に改善を申し入れるべきでしょうし、それでも駄目なら勇気を持って引くのが良識ある経営では無いかと思います。

これだけの規模の展示会だと中小の問屋は付いていけませんから、多分やはり大手問屋ということになり、京都の室町が絡んでいると思われます。
その中にはたけうちの倒産にあったところもあるでしょうし、何の反省も無くまたも同じような商いに手を貸すというのは、その問屋も同じ穴の狢ということです。

この業界の中でいくら偉そうなことを言っていても所詮井の中の蛙ですし、そういうところがこうした販売に加担しているのは恥ずべき存在だと自覚して欲しいものです。

問屋が毅然として、そういった販売業者を駆逐するのが本当でしょうが、情けないほど自浄能力も無い業界なのでしょうか。

真面目にきものの仕事に取り組んでいる者にとってはこうしたニュースが報道されるたびに実に苦々しい思いをしています。

キモノを着ない、キモノを買わない、キモノを持っていない、仕入れ先にきちんと金も払わないような連中がこの業界の流通側に山ほどいるのは作り手の不幸です。

こういう連中のためにものづくりの文化が次々壊されていくのだとしたら看過できません。

それにしても消費者にも注意を喚起したいのですが、お土産につられてこういう連中の展示会に行くと、彼らはただでは帰さないと待ち構えているのですから、手八丁口八丁、嘘を付き捲ってでも売ろうとするのです。

真面目な業者なら、消費者に買う気が無いと見たら、押し売りは絶対しませんし、しつこく勧めません。


お茶でも飲みに来てくださいと言われて、軽い気持ちで行って、高額の帯を買わされたというような話は枚挙に暇もありませんが、買いたくないならはっきり言って、あまりしつこいなら訴えると大声で言ってやってください。それですぐ黙ります。今後はくれぐれもご注意ください。

しかし今回のことで真面目な業者の催事までもが、またも色眼鏡で見られるのは困ったことです。

一日も早くこういう輩がきもの業界から去って、不器用でも真面目に上質のきものや帯を正しくお客に勧めるような人だけが残れればと思います。でもまだまだ時間がかかりそうですし、その間に作り手がいなくなるというのが見えているシナリオです。

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
歯のお具合いかがででしょうか???体調をよくしないと、これから梅雨明けに向けてよくないので、ご回復を祈ります。

さて、ベルーナ、怖いですよね。こういう人達がいること、また最近変な着物のリサイルショップができて、信じられないような着物の着方をさせるのは、本当に信じがたい、日本の将来の姿を体現しているようにさえも感じます。
キーコ
2008/07/10 20:01
キーコ様

ご心配頂いて恐縮です。確かに腫れましたが、そうたいしたことも無いようです。最後の親知らずで、いずれは抜かざるを得ないと思って決心したのです。

ベルーナは2年前に過量販売の咎めを受けて倒産した「たけうち」グループの社員を大量に採用していたので、いずれこういうことになると思っていましたが案の定でした。

ファッションは何でも変わっていれば良いというものでは無いのですが、本物を知らない連中ほどこういうことをします。でも結局長続きをしません。
いわばパンクの世界でしょうし、どうぞご勝手にということです。ただそんな格好で歌舞伎座に行ったり婚礼に出たりするのだけは止めて欲しいですね。
銀座泰三
2008/07/10 22:01
高い着物は買えませんが着物が好きで着物の流通にも興味をもっている一愛好家です。「たけうち」の連鎖倒産で京都の有名老舗問屋が閉店したと思います。私がショックだったのは「たけうち」の販売方法もさることながら、自分が卸した商品がどんな売り方をされているのか、知っていただろうに、片棒を担いでいた問屋の姿勢です。着物の町、京都の室町の問屋への信頼はがた落ちになりました。でもそこまでなりふり構わず売れればいいという追い詰められた状況なのかとも。哀しくなりました。
着物に愛のない人たちが淘汰されていく間に、いい仕事ができる人たちもどんどん廃業されてしまうのですね。泰三さんの深い嘆き、共感できます。
koedo
2008/07/10 22:17
親知らず、大変でしたね。2本残っていて、いつかはと思うのですが、
なかなか決心がつきません。
お大事になさってください。

>こういう業者がなりたつのは、そこへ卸す輩がいるからでしょう。
確かにそうなのですが、消費者ももっと自衛すべきだと思います。
消費者が賢くなれば、そういう商売も成り立ちませんし。

これだけメディアで強引な販売が取り上げられているのに怪しい会社の
展示会に自ら赴くなんて、私はちょっと首を傾げてしまいます。
だまされないように情報や知識を仕入れて、消費者ももっと賢くならないと。

キモノ初心者
2008/07/11 00:15
私もこの記事、苦々しくまた、半ばあきれ果てて読んでいました。
元たけうちの社員を雇用していたとは・・・社長は謝っているようですが、はじめから計画的にやったことなんですね。
うちは、こういう業者に荷担する業者であることがわかった時点で、取引を止めることにしています。私の専門分野でもそういうヤツが居ますが、決まってまがい物を造ったり、証紙を偽造したりしています。
一日でも早く、こういう業者を抹殺しなければなりませんね。
もずや
2008/07/11 11:19
koedo様

私はこのきもの業界の近年のいわば不祥事には、根深いものが有ると思っています。
普通は業界としての自浄作用や、不謹慎極まりない業者を排除する方向に動くはずなのですが、肝心要の問屋にその見識が無く、組合などまったく機能していません。最近の消費者がきものの知識が無いことを逆手に取り、とんでもない値で無理やり押し付けるような商いに加担しているような問屋が組合の理事長とか副理事長の企業で、こういう問題が起きても辞任する気配すらありません。キモノを知らない輩がこの仕事に従事していることの不自然さがこうした問題を起こすのでしょう。
ベルーナのような売り方は最近はだんだん影を潜めていはいても、相変わらずの消費者無視の売り方をしているところが多く、結局はそこへ卸している問屋も含めて消滅するでしょう。慢性的に右下がりの超構造不況産業の中での生き残りの策も無く、行くところまで行けと言う風潮で、悪徳商法の根絶は難しいようです。その間に真面目な業者がどんどん廃業し、ものづくりが出来なくなっていきます。悲しいながらもう元に戻れないところまで来ていますね。
銀座泰三
2008/07/11 13:58
キモノ初心者様

きもの業界だけではないのですが、実際消費者も無警戒にそうした展示会に行くということが信じられません。悪徳商法その他で色々と新聞などでも取り上げているのに、まさか東証一部上場企業がこんなことをするとは夢にも思わなかったというのは甘いとしか言いようがありませんね。
ただほど高い物は無いということに気づいて欲しいと思いますね。

銀座泰三
2008/07/11 14:06
牛肉も鰻も鳥肉も和装製品の営業販売も・・みんな、質の悪い経営者・従事者の責任。我々消費者はまだまだ驚くばかりの実態・真実をこれけれ認知しなくてはならない状況だと思います。
ベルーナに卸す業者は、そこそこ大規模な会社。
超小規模の会社の方が、「加担」出来ない分、真ともなのか・・。
京都市在住
2008/07/12 17:43
京都市在住様


おっしゃるような側面はあります。このベルーナは別ですが、いわゆるNC(ナショナルチェーン)と言われる、全国に視点のあるような呉服店チェーンも元はと言えば一専門店でした。
ですから仕入先も良質なものを扱うところがほとんどでした。ところが多店舗展開を始めると、その物量は、良いものを作る専門問屋などでは充足できません。しかも店舗が増えると経費も相当かかりますから、普通の専門店の掛け率ではやっていけません。結局安物を高く売るような商いになってしまうわけです。そういう商いを平気でするのは常識と見識なき大手問屋しか逆に出来ません。
我々上質の物作りをするものは冷ややかに見ていますが、こういう事件を見るたびに、消費者を欺く商いが長く続いた験しがないという歴史的必然だと思っております。
銀座泰三
2008/07/12 21:09
突然おじゃまします。私は、北関東に住む着物愛好家です。
きものやさんの良からぬニュース、とっても心が痛みます。
よいお店までなくなってしまいます。
ところで、最近私の住む街に何とも解せないお店が出来ました。
以前たけうちがあった場所にできたお店なのですが、そこで働いているのが、たけうちにいた人ばかりなのです。
オープンの時には、家にお菓子を持って販売員の方が挨拶に来ました。なんで我が家に?と思ったのですが…
思えば、たけうちの時に住所を書いた記憶があります。

このお店、結局たけうちなんですか?
何だか不気味です。
きものびと
2008/07/22 22:34
きものびと様

なんと言う店でしょうか一度調べてみますが、まったく同じ手法ですね。ベルーナで問題になったのも元たけうちの連中のやり口です。

あなたのたけうちでの情報が確実に流れていますね。大変危険なことです。絶対に相手をしてはいけませんよ、もししつこいようなら消費者センターや警察に連絡すると言えばいいと思います。

たけうち自身は倒産していますが、そのやり口を真似しようとする胡散臭い連中がまだまだいるということですね。
絶対展示会に行ってはいけません。必ず嫌な目に合います。
しかしキモノ業界は本当に眼が覚めないというか懲りないですね。
銀座泰三
2008/07/22 23:40
こんばんは。
ありがとうございます。今のところ、展示会にもお店にも行っていません。

お店の名前は「りんず」です。新潟の問屋の直営店とかって言ってました。  

栃木〜群馬に出店しているようです。

健全なお店なら良いのですが…
宜しくお願いします。
きものびと
2008/07/23 22:26
調べてみますが、たけうちの元社員を使う限り、徹底的二基本から叩きなおさないと、結局過量販売で倒産した下品なたけうちのコピーとなるでしょう。集客の方法や販売での口上まですべてマニュアルでしかしゃべれない連中ですので、どうなりますか。
銀座泰三
2008/07/27 13:01
きものびとさま

判明致しました。ただ個別の店舗情報ですので、このコラム欄では書きにくいので、再度違う形でお問い合わせいただけませんか。よろしくお願いいたします。
銀座泰三
2008/07/30 09:57

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