銀座泰三

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<<   作成日時 : 2008/07/12 22:58   >>

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全国の不動産の地価が先日発表されていましたが、それによると大都市は相変わらず地価が上昇していることになっています。
特に東京の上昇率は全国一です。

しかしこの数字は必ずしも実態をそのまま反映しているものではありません。
急激に上がっている時とか、逆に下がっているときはその数字は統計上かなり遅れて出てくるからです。

その最たるところが銀座ではないでしょうか。

銀座の地価や賃貸料は、教養なき総理と机上の空論しか分からない学者政治家の何でもかんでも規制緩和という無能政治の結果、アメリカの外資参入をしやすくしたために(本当はアメリカの言われるままにそうしたのでしょうが)、銀座の土地が外資に荒らされ、全国でもここだけという様な異常な上昇を始めました。
バブル期を彷彿とされるような、土地ころがしなど横行し、やばい金も相当入ってきたようです。

老舗のビルが外資系ファンドに買われたり、表通りのビルの一階の家賃が、なんと坪20万円まで上昇したり、それで出店するのはヨーロッパの有名ブランドばかりになったり、そこへ豊かになった中国人が毎日大量に銀座でそういうものの買ったり、この5年ほどの変わりようというのは、従来の銀座のイメージを根底から覆すような感があります。

私はもう絶対異常だと思うのですが、人間の欲と言うものは限りがありませんね。

古いビルの建て替え需要も銀座は突出して多いようで、地上げをして大きなビルにして、家賃を稼ごうという流れは止まらないように思えました。

ところが好事魔多しです。今年に入って、例のサブプライムローン問題、原油高騰、に続く諸物価、産業用資材の値上がりで、銀座の不動産事情は明らかに潮目が変わっているように思えます。

地価も賃貸料も反転し始めているようですし、売り物件が急に増えているそうです。

不動産の価格は明らかに弱含みに転じていると思われ、賃貸料も場所によっては下がり始めています。
そこへ来て建築費は鉄その他の価格が急に上がり始めています。

私の店のそばに三つのビルが一緒になって大きな新しいビルにしようということで、そこそこ広い空き地があるのですが、いつまでたっても建築が始まらないのです。
また一本裏の通にも、古いビルの建替えをしようというところがあるのですが、これもいつまでたっても始まりません。
近所の人との立ち話で分かったのですが、設計はとうの昔に出来ているし、大手の建築会社が建てることも決まっているのですが、実は設計をしている間に、建築費がどんどん高騰し、この1年足らずで40%もコストが上がったとのことです。
ですからその建築会社は建築計画の見直しを要求しているのだそうです。
建築主にしてみると、そんなに値上がりをすると、当然賃貸料などもすべて値上げをしないと合わなくなるし、ところが実態は弱含みだけに、それではテナントが入らない。
かといってビル自体を小さくするのでは、何のために前のビルを壊したのかも分からないと言うことで、非常に悩んでいるのだそうです。

場合によっては損をしないうちに土地を転売するかということにもなるかも知れないとのことでした。

今銀座ではこういう問題が進行中です。
すでに着工しているところは建築会社が頭を抱えているでしょうし、これからのところはもっと大変です。

ブランド物の売り上げがついに下がり始め、値下げをし始めていますし、中心部のマンションも販売が不調です。

この数年の正に歪で偏ったバブル的動きは今弾けようとし始めています。

この秋以降そうしたことが顕著になるような気がします。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
空き地は桑畑にして養蚕するってのはどうでしょう。
ハチミツに続いて、銀座オカイコプロジェクト。。。
ぷらちな
2008/07/13 14:15
ぷらちな様

まあ実現性は別にして、猫も杓子もテナントビル、ホテルではなくて、もっと文化的なものが出来ないものだろうかと思っています。

銀座のビルも良く見ると結構歯抜けになっていますし、街の景観にも統一性も何も無く、雑多な街です。
銀座泰三
2008/07/13 14:43
銀座・・・
私の大学時代は銀座と共にありました。
何をするでもなく、銀座をほっつき歩いていました。
それだけ、銀座には魅力もありましたし、街自体に非日常性もあったように記憶しています。並木通を夕方あるけば、綺麗なお姉さんがいい匂いをさせて歩いていて、私はクンクン鼻をきかせながら綺麗なお姉さんの後を着いて歩いていました。それも今は昔。いつのまにか、タダの商業集積地になってしまったみたいですね。銀座は日本全国の人、そして世界への、また京都とは違った日本文化の情報発信地です。銀座信奉者の一人として、あんまり拝金主義がはびこるのは悲しく思います。
もずや
2008/07/13 22:06
もずや様

正に同感です。私も銀座という街には特別の思いがあり、仕事上でも製作したものが銀座の一番の店で売れることが目標であり、誇りでした。
それが日本一の証だと売る側もまた自負していたものです。
それが今ではそれに値する店はすべてなくなり一部をのぞいて、残りものの二流品が平気で店頭に並ぶようなことになってしまいました。
銀座で商うものの意地、プライドが無くなって、そういう恥ずかしい事態となっています。他の業界でも単なる不動産管理業になってしまい、銀座の商人としての誇りも何も無く、そこに土地を持っているというだけでの拝金主義に多くの人が陥り、新規参入者もほとんどそうであることに、悲しい思いをしております。
銀座泰三
2008/07/13 23:23
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」といいますが賢い銀座の旦那衆は何処へ行ってしまったのでしょうか?バブルのはじけた後銀座の老舗数社を担当し、表通りに面する店舗の賑やかさに比しその実態のひどさに驚いたのはまだ6〜7年前のことです。面子ばかりにこだわり、実態は拝金主義そのもの。真の物作りの良さ、日本の伝統文化を支える銀座の老舗が自らその矜持を失い、目先の浮利を追う姿にはおぞましさすら感じたものです。江戸下町情緒を売物に実態のない商品を銀座の名で高価に売るのは観光客相手の商売。表通りの店舗を外国商人に売渡すのも当然の帰結だったのでは。本物を見極める眼を持たない客にも一端の責任があるのかも知れません。
諦念元銀行員
2008/07/14 17:29
諦念元銀行員様

正におっしゃるとおりです。気骨ある銀座の旦那は代が変わってもうほとんど見られません。今や銀座は張りぼてのようなものです。
本物を見極める眼がないということは、騙されやすい、騙しやすいので、
口のでかい、見てくれだけの店に客が集まります。
そういう意味で銀座は最もやりやすく、最近そういう店が激増しています。でも結局は本物が残ると信じたいですし、それを望む人は少なくありません。今が有る意味過渡期ではないでしょうか。
銀座の変遷は日本を占うようなものです。銀座がこれからどう変わるか歯興味深いと思います。
銀座泰三
2008/07/15 13:25

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